「ラグがひどくてゲームにならない」「回線速度は速いのに遅延する」──そんな経験はありませんか?
原因のひとつが、従来の IPv4回線の混雑 にあります。
そこで登場したのが IPv6(アイピーブイシックス)。特にオンラインゲームとの相性が良く、快適なプレイ環境を支える重要な仕組みです。
この記事では、ゲーマー視点でIPv6を分かりやすく解説し、さらに実際に導入するための手順まで紹介します。
IPv6とは?簡単に解説
- IPv4:昔から使われている仕組み。IPアドレスの数が枯渇しており、回線が混雑しやすい。
- IPv6:新しい仕組み。IPアドレスの数がほぼ無限にあり、より効率的に通信できる。
ゲーマー向けイメージ
- IPv4は高速道路が1本しかない状態
夜になると車(データ)が集中し、渋滞(ラグ)が起きやすい。 - IPv6は高速道路+新幹線+専用道路が増えた状態
複数のルートを選べるので、混雑を避けて快適に移動(通信)できる。
→ この違いが、夜のゴールデンタイムでもラグが減る理由です。
昨今のインターネット契約ではIPv6が基本的に契約内容に含まれていることが多いです
IPv4とIPv6の違い【ゲーマー視点で比較】

項目 | IPv4 | IPv6 |
---|---|---|
仕組み | 従来の通信方式 | 新しい通信方式 |
IPアドレス数 | 約43億(枯渇状態) | ほぼ無限 |
回線混雑 | 夜間に混雑しやすい | 混雑回避ルートを利用し安定 |
Ping値の安定性 | 変動が大きい | 安定しやすい ※Ping値が低いほど操作が即反映。高いと遅延が発生し撃ち負けやコンボ失敗の原因に。 |
対応状況 | 古いゲームや機器でも幅広く対応 | 対応ルーター・プロバイダが必要 |
ゲーマーへの影響 | ラグや遅延が起きやすい | FPSや格ゲーで有利になりやすい |
比較表から分かる通りIPv6での契約、ゲームをプレイするのが現状、最も安定したプレイ環境と言えます
IPv6のメリット(ゲーマー視点)

- ラグが減る可能性が高い
夜の混雑時間帯でも安定しやすい。 - Ping値が安定しやすい
FPSや格ゲーなど、反応速度が命のジャンルで有利。 - 複数デバイスをつないでも快適
PC・スマホ・ゲーム機を同時利用しても遅延しにくい。 - 次世代規格に対応できる
今後のオンライン環境にも長期対応可能。
IPv6にも注意点がある

対応ルーターが必要
古いルーターは非対応。型番を調べて確認。
プロバイダの対応状況
契約プランが「IPv6対応」か要チェック。
一部のゲームはIPv4の方が安定する場合も
古いP2P型のタイトルなど。
どうすればIPv6を使えるの?
記事を読んで「IPv6いいな」と思っても、何をすればいいか分からない人向けに手順をまとめました。
- プロバイダを確認
NURO光・ドコモ光・auひかりなど、契約中の回線事業者のマイページや公式サイトで「IPv6対応プラン」かチェック。 - ルーターを確認
型番を調べて「IPv6対応」と記載があるか確認。
例:Buffalo WSR-3200AX4S、NEC Aterm WX5400HP など。 - 設定を確認
ルーター管理画面で「IPv6有効化」「IPv6オプション」をオンにする必要がある場合あり。
→ この3ステップで、ほとんどの人はIPv6環境に切り替え可能です。
まとめ
- IPv6は「混雑に強い通信方式」で、ゲーマーにとってはラグ軽減・Ping安定が最大のメリット
- 「高速道路1本(IPv4)」と「複数のルート(IPv6)」の違いをイメージすると直感的に理解できる
- 利用には「プロバイダ」「ルーター」「設定」の3点を確認することが重要
あなたの状況に合わせたアクション
- これから回線を選ぶ人 → IPv6対応プランがあるか必ず確認しよう
- すでに回線契約がある人 → プロバイダとルーターの設定を今すぐチェックしよう
オンラインゲームで勝率を上げたい、快適にプレイしたいなら、IPv6は必須級。
まずはあなたの環境を確認してみましょう!
各プロバイダの比較記事なども書いていますので良ければ参考にしてください。
→各プロバイダ比較記事